著者/所属機関
Caitlin Sadowski (Google) et al.
出典
ICSE SEiP 2018
目的
Googleにおけるコードレビューの実態調査・知見共有
Methodology
- Google内の開発者12人へのインタビュー実施
- Google内で用いているコードレビュー支援ツールCritiqueのログ解析
- 全部で約900万の変更ログを解析
- Googleでは週平均2万の変更がコミットされる
- 98人へのオンラインアンケート (44人から回答受領)
Resarch Question & 結果
RQ1: Google内でのコードレビューの動機は?
- 可読性,保守性のため
- 教育,コード規範(フォーマットとか)を保つ,事故防止のため
- bug発見のためだけではない,また問題解決が中心ではない
RQ2: Google内でのコードレビューのプラクティスは?
- ツール(Critique)がレビュアーの推薦機能とコード解析結果結果の自動投稿機能を持っている
- 他の組織・OSSと比べ,Googleではquickに小さな変更のレビューを実施している
- レビュアーは一人で十分なケースが大半
RQ3: 開発者はコードレビューをどう思っているか?
- 継続的にレビューの仕方を改善しているが,依然として問題を感じる部分がある
- 地理的/組織的に距離があるとレビューで遅延が発生する
- レビューする人や所属部署によってレビューへの期待が異なる (設計は合意済みの前提か,設計自体もレビューするかなど)
- 多くの開発者はレビューが非常に重要と考えており,約3時間/週をレビューに費やしている
その他
- 直接編集したファイル数とレビューしたファイル数を比べたところ,勤続年数によらずレビューしたファイル数の方が多い!
- 直接触っていない周辺コードへの知識が貯められていることの指標とも言えそう
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